プロローグ
シュウジ
ザァー・・・・・・
ザァー・・・・・・
ザァー・・・・・・
2015年、ここ地上はサードインパクトにより全ての人類が生命のスープ、LCLに還った。一部の愚かな者達の愚かな行為によって・・・・。そして残ったものは崩壊した建物とこの血の匂いのする赤い海。
まさにここは地獄といってもいい場所になった。
彼の目の前にはLCLの海が広がっている。
少年はその光景から目を背け、膝を抱えてうずくまり、わずかに身体を震わせている。
「ううぅ・・・・・・・・うう・・・・・・どうして、どうして・・・・・。」
ただ少年はその言葉を繰り返し、その度に止まっていた涙がまた溢れ出し、頬を伝っていく。
「どうしてこんなことになったんだよ!!僕がこれを望んでいた?違うっ!!
そんなことないっ!!僕がどうしてこんなことを望んだりするんだよ!!」
少年は叫ぶ。
少年にロザリオを渡し、彼をしかってくれた姉。
ずっと彼を、ただ見守っていた母。
ただ拒絶のみがあった父。
少年に醜い真実を突き付けた、そして自分の父になにもかも狂わされた白衣の科学者。
片足を奪われ、しかしそれを奪った自分を許そうとしてくれたジャージ姿の少年。
ただ真実を求め、そして散っていった兄。
彼のことを好きだとはっきりと語った使徒だった銀髪の少年。
凍りついた感情が溶けて、人となった筈の、蒼髪の少女。
そして・・光の閃光の中へ消えていった茶髪の少女。
「もう誰もいない・・・・もう死にたい・・・・」
この世界でたった一人しかいない、生贄にされし少年、碇シンジ。
重い体をひきずって赤い海に向かって歩き出すその時、
いきなりすごい音と共に空から人らしき物体が落ちてきた。
「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
ざっば〜〜〜ん
「な、何?何が起こっているの??」
シンジは現状についていけず、半ばパニックに陥った。
「くっそ〜〜〜!!!あのくそ爺どもめ!!今度会ったら殺してやる!!」
赤い海から自分と同年代くらいの少年が出てきた。
「あの〜〜」
シンジは恐る恐る声をかけながら近づく。
「ん、何だここは?この世界は?すごいな、赤い海しかない」
「あの、あなたは?」
「俺の名?フフフ、聞いて驚くな?俺の名は神楽キョウ。世界一の術士だ!!」
「・・・・・」
シンジは呆れているのか驚いているのかわからないがボーゼンとしている、たぶん前者だろう。
「それより君の名は?」
キョウはそれを軽く受け流し質問する。
「僕は、碇、碇シンジ・・」
「そうか、シンジ、この世界はなんだ?赤い海しかない」
よほど赤い海が気になるのか再度聞いている。
「それは・・・
シンジはいままであった出来事を話した。
「ふ〜む、どうしたいんだシンジは?」
「僕は・・・僕は出来る事ならやり直したい、そしてみんなを助けたい!」
「30点」
「へ?な、何でですか!!みんなを「仮にやり直してどうする?力もない、ただの少年になにができる?それに一人ではなにもできない。
それにみんなってのは誰だ?世界のみんなだったら今やってきたことの繰り返しだぞ?またサードインパクトやらが起こるだけだ」
「・・・・」
シンジは言い返せない、それはたぶん事実だから・・・
「ふーー、シンジもう一度考えてみろ?お前のしたいことは?」
「・・僕は、大切な人を守りたい・・・」
シンジはゆっくり答えを言った。
「80点、まあまあだな、大切なのはその心だ。よし、俺がシンジに術を教えてやる」
「へ?」
「へ?じゃねーよ、このままあっちいってもしょうがないだろ?」
キョウが呆れ顔で言う。
「よ、よろしくお願いします!!キョウさん!」
シンジは慌てて返事をした。しかしさっきまで自殺しそうだった顔は消えていた。キョウはその顔を見て安堵していた。
「(シンジには俺と同じような道には進んで欲しくない)キョウでいいよ、同い年だろ?敬語もね」
「う、うん。よろしく、キョウ」
シンジはサードインパクトが起きてから初めて笑顔を浮かべた。
後書きのようなもの
どうも初めまして。シュウジといいます。これが初SS、初投稿作品です。
いろんなSSを読んで自分も書きたいと思い投稿しました。文才がないので細かい所は許してください
シンジ君を誰とくっつけようかまだ決まっていません。
オリキャラのキョウは友人をモデルにしています。未熟者ですがよろしくお願い致します。